ここでは、神奈川リハビリテーション病院で肩の手術を受ける際の、おおまかな流れについて、ご紹介いたします。

① 手術決定後
手術前の検査一式(血液検査、心電図、呼吸機能、胸部レントゲン、尿検査など)を受けていただきます。麻酔(全身麻酔)を安全に受けていただくために、必要な検査です。
後日、医師、看護師、薬剤師、事務職員によるオリエンテーションを設けさせていただいております。わからないことがあれば、遠慮なく質問してください。
② 手術日
手術は、前述のとおり、全身麻酔(眠っていただく麻酔)で行います。手術当日は、術後の痛みなどに迅速に対応するために、通常1晩、集中治療室(ICU)で過ごしていただきます。ほとんどの方は、翌日病棟に戻っていただいています。
③ 手術後
手術後、3~4週間、装具を適宜装着していただきます。装具といっても、マジックテープで簡単に取り外しできますので、翌日から少しずつ手術側の腕を伸ばすところから始まって、徐々に装具を外していく時間を取るようにしていきます。個人差はありますが、通常は1週間すると、箸や茶碗を持つことが出来るようになります。



なお、手術後、周りの筋肉の緊張は大敵です。壊れた関節内を治しても、周りの筋肉が緊張していると、リハビリが進まないばかりか、別の痛みの原因になってしまいます。この意味で、装具は正しい姿勢で装着することが、とても重要です。